特定空家とは何ですか？ ｜スマイル解体@札幌

【特定空家とは？】

 「特定空家（とくていあきや）」とは、放置することで周辺に悪影響を及ぼすと判断された空き家のことです。これは、2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法（空家法）」に基づいて定義されています。

《特定空家に指定される基準》
 以下のいずれかに該当すると、市区町村から「特定空家」に指定される可能性があります。

1.倒壊などの危険がある

 ・建物が老朽化し、屋根や壁が崩れる恐れがある。
 ・地震や台風などの災害時に、周囲に被害を及ぼす可能性がある。

2.衛生上の問題がある

 ・ゴミの放置、不法投棄があり、害虫・害獣の発生源となっている。
 ・悪臭が発生し、周囲の住環境を悪化させている。

3.景観を著しく損なっている

 ・外壁や屋根が破損し、建物の見た目が著しく劣化している。
 ・周辺の景観や街並みに悪影響を与えている。

4.適切な管理がされておらず、周辺の生活環境を悪化させている

 ・伸び放題の雑草や樹木が近隣の敷地にはみ出している。
 ・不審者の侵入や放火のリスクが高まっている。

《特定空家に指定されるとどうなる？》
 市区町村から所有者に対して改善指導や勧告、命令が出されることがあります。具体的には以下のような措置がとられます。

1.指導・勧告

 ・空き家の管理を適切に行うよう求められる。
 ・改善されない場合、「特定空家」に指定される。

2.勧告されると固定資産税が増額

 通常、住宅用地は固定資産税の軽減措置が適用されるが、特定空家に指定されると軽減措置が解除される。

3.命令されると罰則の可能性

 市区町村からの「改善命令」を無視すると50万円以下の過料が科される可能性がある。


4.行政代執行（強制的な撤去）

 ・改善されない場合、市区町村が強制的に解体・撤去（行政代執行）を行うことがある。
 ・撤去費用は所有者に請求される。

《特定空家にならないためには？》
 ・定期的にメンテナンスを行い、適切に管理する。
 ・必要に応じて修繕や売却を検討する。
 ・管理が難しい場合は専門業者や自治体の相談窓口を利用する。


※空き家を放置すると、固定資産税の増額や強制撤去のリスクがあるため、早めの対応が重要です。