ミンチ解体と分離解体 ｜スマイル解体@札幌

1. ミンチ解体

ミンチ解体とは、建物をそのまま一括で壊し、建材や廃材を細かく砕いた後に処理する方法です。解体作業が迅速に進むため、工期の短縮が期待できますが、廃材の分別が難しいため、リサイクル率が低下する可能性があります。

（1）特徴
　・スピード重視: 一気に壊して解体作業を終わらせることができる。
　・廃材の混合: コンクリート、木材、金属などが混ざり合うため、分別が困難。
　・廃棄物処理コスト: 混合廃棄物として扱われる場合、処理費用が増加することがある。
　・環境への影響: リサイクル可能な素材が埋め立てられる可能性があり、環境負荷が高い場合がある。

（2）向いているケース
　・時間が限られている場合。
　・建物の素材が再利用しにくい場合。
　・廃材分別の重要性が低い場合。

2. 分離解体

分離解体とは、建材や廃材を種類ごとに分けながら解体する方法です。手間と時間はかかりますが、リサイクル率を高め、環境への負荷を軽減することができます。

（1）特徴
　・素材の分別: 木材、コンクリート、金属などを丁寧に分けて処理する。
　・リサイクル促進: 分別された素材は再利用されることが多く、廃棄物量を削減。
　・時間とコスト: 作業時間が長くなる可能性があり、短期的にはコストが高くなることがある。
　・法規制対応: 環境に配慮した解体が求められる現場や、アスベスト除去作業が必要な場合に適している。

（2）向いているケース
　・リサイクル率を高めたい場合。
　・法規制や自治体の環境方針に従う必要がある場合。
　・再利用可能な建材が多い場合。

ミンチ解体と分離解体の比較表

3. 選択のポイント
　・環境配慮が求められる現在、分離解体が推奨される傾向にあります。
　・工期やコストを優先する場合はミンチ解体が選ばれることもありますが、廃棄物処理費用や法規制を十分に考慮する必要があります。
　・解体業者と相談し、建物の状況や目的に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

※ミンチ解体は、従来の解体工事では一般的なやり方でしたが、現在は法的に禁止されています。不法投棄が発覚した場合、業者はもちろん施主にも責任があるとされてしまう場合もあります。